正月鬱?- 動物病院でのメンタルヘルスについて考える
2023/01/23
みなさん、今年のお正月休みはいかがお過ごしでしたでしょうか?
約3年ぶりの行動規制がないお正月だったので、久しぶりに帰省や旅行ができたという方や、友人に会えたという方も多かったのではないでしょうか。
しかし、楽しいお正月休みが明けた後も、眠気や倦怠感があり体調が今ひとつよくない。
新しい年が始まったので、がんばりたい気持ちもあるが、集中力に欠け、無気力な状態が続いているという状態に心当たりがある方も多いのではないでしょうか。帰省や旅行などの疲れが出る時期かもしれませんが、気分の落ち込みが長引くようなら、それは「正月うつ」かもしれません。
正月うつとは?
After Winter Holiday
年末年始の休暇はいつもより長めのお休みになるので、どうしても生活リズムが乱れがちになります。「五月病」と比べて、この時期特有の寒い気候や行事の多さがさらに、症状を出やすくさせています。
もともと冬は日照時間が短いため、気分が鬱々としやすく、気温の低さもあり、体はストレスを感じやすくなります。日照量が減ると幸せホルモンと呼ばれる神経伝達物質のセロトニンが減少することで、気分の落ち込みやげだるさを感じる人は多いです。
同時にお正月の行事で暴飲暴食が続く、夜更しして昼夜逆転する、日中ダラダラと過ごす、などしてしまいがちです。こうしたことで体内リズムが乱れるので、睡眠が浅くなり、体をしっかり休めることができなくなり、休んでいたはずなのに疲れが残ってしまうということが起こるのです。
またせっかくの休みだからと、予定をいっぱいに詰め込んで体が疲れてしまうことがあります。
12月の年末まで忙しく働いていた人は、特に注意が必要です。年末の疲れが取れないまま、休み中も予定をこなすために、がんばって活動してしまい、結果疲れが溜まりやすくなり、けださるさが残ることがあるのです。
体のだるさに加えて、気持ちが落ち込みがちになる場合もあります。
家族で楽しめる人もいれば、家族のことを面倒に感じる人もいますし、1人暮らしが気楽と思う人いれば、寂しいと感じる人もいます。年末年始は年間でも大きな行事やイベントが続くので街も華やかですが、そういったことにストレスを感じやすくなったり、孤独感が増したりする時期でもあります。
正月うつは、休み中の生活リズムの乱れによる睡眠不足とストレスを感じやすい環境が原因なのです。
生活リズムを整える
Check Life Style
正月うつの解消法はまず、生活リズムを整えるようにすることです。
働き盛りの中高年世代は若い世代に比べて、生活リズムを戻すのに時間がかかるといわれています。
朝は朝日をしっかり浴びて、自然な睡眠へと誘うホルモンのメラトニンの分泌を促し、決まった時間に眠るようにしましょう。
良質な睡眠をとることができれば、体の疲れやだるさは解消していきます。
そひて、胃腸を休めるようにしてください。お正月はどうしてもお酒を飲む機会が多く、おせち料理、お餅などで糖質を摂りすぎてしまいがちです。
糖質を摂りすぎる食事は、血糖値の乱高下を招き、けだるさや眠気の原因になります。
まとめ
Conclusion
どうでしょうか?
休んだはずなのに、なんとなく体がすっきりしない、仕事モードにならない、やる気にならないという方は、意識して生活リズムを整えてみてはどうでしょうか?