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2024年度が始まり、新入社員の育成に力を入れる時期ですね。そこで今回は、新人教育のポイントについてお話しします。

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新年度スタート! 動物病院での新入社員の迎え方

新年度スタート! 動物病院での新入社員の迎え方

2024/04/17

いよいよ、4月から新年度がはじまりましたね!

多くの動物病院では春の予防シーズンと合わせて毎日忙しくされていてるのではないでしょうか?動物病院では、1年で一番忙しい時期と新入社員が入社する時期が重なり、しっかりとした新人研修や教育に時間を割けないと悩まれるのではないでしょうか?しかし、忙しいといって、新人教育がこの時期にできないと、新入社員にとっても成長の機会を得られないのではないかという不安な気持ちにもなりかねません。特に動物病院では、早い段階から現場で活躍することを期待されます。そして、命を扱うことにおける責任の付加など、とてもストレスがかかりやすい状況に新入社員がいることを理解しておくことが大切です。


新入社員研修の主な目的は、つい先日まで学生だった新入社員に対し、社会人としての自覚や心構え、知識などを教えることだと言われています。また企業理念を伝える、ビジネスマナーや業務上必要な知識などを習得する目的もあります。動物病院にとっては、将来有望な人材に育ってもらうための重要な研修の1つではないでしょうか?そこで、今回は、心理的安全性にも触れながら、新人教育についてお話ししたいと思います。

心理的安全性を高める新人教育

Training for new employees

企業における新人教育と動物病院における新人教育はどのように違うのでしょうか?
一つは、忙しい繁忙期に新人が入ってくるという点です。新人が新しい環境に慣れ、いろいろなことを学ぶ時期と、動物病院における繁忙期は重なっており、一番忙しい時期に新人教育が重なるという、大変過酷な状況です。

それでも、最近では新人教育の必要性を感じて、新人研修を導入されている動物病院が多いと思います。
それは、どの動物病院でにおいても、新人育成における課題を問題視しているからではないでしょうか?

新人育成における課題

世代・価値観の違い

経営者の方や管理職の方が感じている課題としては、大きく2つ、今までと同じ教育体制では人が育たない、メンタル不調に陥りやすいということがあるのではないかと思います。デジタルネイティブと言われる世代、そしてコロナ禍で貴重な学生時代を送った世代では、オンラインでの授業や社会的自粛により対話能力が低下していると言われています。また敬語を使うという環境が少ないため、仕事場で友達と話している言葉を使うこともあるのではないでしょうか?

私自身、新人の頃、勤めていた病院において患者さんと話すときは”恩師”に話すように話すということを教えられましたが、先日新人の獣医師に話を聞くと、恩師とも友達のような感覚で話しているとのこと。世代の違いを実感しながら、これでは、”恩師”に話すようにという説明では伝わらないということを実感しました。

また、キャリア支援をする中で、若手のスタッフに、その病院を選んだ理由を聞くと、”人間関係・病院の雰囲気がいい”からという理由が、圧倒的に多数を占めます。そのような環境だと、自分が相談できる、成長できると考えているとのことです。

新人教育における環境

相談できる環境

入社まもない時期は、新入社員は、自分が成長できる環境に飛び込んだことに期待と不安を覚えるものです。”人間関係・雰囲気がいい”ということを理由にあげているということは、自分にとって居心地の良い環境と取られていることもあります。居心地の良い環境とは、優しく丁寧に教えてもらえる、気にかけてもらえる、否定されない、叱れないということかもしれません。

また、”人間関係が良い”ということを理由にしている場合は、自身のコミュニケーション能力に不安を感じていることがあり、積極的に質問したり相談できないということもあります。

自身は成長をしたいと感じていても、わからないことを忙しい先輩に聞いていいいのか、忙しい先輩の仕事の邪魔になるのではないか、こんなことを聞いたら何て思われるんだろうと、不安要素を多く抱えている場合もあります。

そのようなことを考えると、早い段階で新人同士と管理職も含めたスタッフがコミュニケーションを取れる場を設ける、相談しやすい環境を作るということがとても重要と考えます。そうすることで、その後に行われる院内研修においても、相談しやすくなるのではないでしょうか?

そして、新人の方には言葉で、”わからないことは、聞く”ということを繰り返しお伝えすることです。

 

心理的安全性の取り組み

Psychological safety initiatives

心理的安全性とは、「無知、無能、ネガティブ、邪魔だと思われる可能性のある行動をとっても、周囲から裁かれることなく、安心して振る舞える状態」を指します。

では、心理的安全性を高めた新人教育のポイントとはどうすればいいのでしょうか?

具体的なポイントは3つです。1. 安心できる関係性の構築をおこなうこと、2. 挑戦と学びの機会の提供すること、3. 成長を支援する仕組みづくりを行うことです。1つ目の安心できる関係性の構築は、特に新入社員の成長や今後の組織運営においても重要なポイントです。上司や先輩との個別面談を定期的に実施し、新入社員の不安や疑問を丁寧に聴く時間を取る、そしてまだ環境に慣れていない新入社員のためにチームメンバー同士の交流を促進する研修やイベントを開催するのが、いいでしょう。

多くの動物病院では、OJT(On-the-job Training)として、職場内で実際に仕事を行いながら、必要な知識やスキルを身につける訓練方法がとられているのではないかと思います。OJTは上司や先輩社員などの指導を受けながら、実務を通して段階的にスキルを習得していくのが特徴です。OJTでの現場での指導方法であるので、先輩従業員には、後輩に声をかける、後輩が声をかけてきた時への対応方法などを事前に社内で共有しておくことで、職場内での心理的安全性の取り組みにつながります。

心理的安全性の要素要素

  • 互いを尊重し、意見を言いやすい環境
  • 失敗を恐れずに挑戦できる雰囲気
  • 多様な価値観やアイデアを受け入れる寛容さ
  • 建設的なフィードバックと相互学習の文化

まとめ

Conclusion

新入社員の方に対しては、学生マインドを捨てて、早く社会人マインドになってほしいと考えておられるのではないかと思います。
キャリア支援をしていて感じることは、この学生マインドと社会人マインドの違いすら、同じ価値観ではないということです。

ただ、動物の命を扱う動物病院においては、動物への愛情、動物の命を守るための知識や技術、責任感、動物病院が大事にしている価値観を早く理解して、行動してほしいと思われていると多います。

さまざまな研修が身に結びつくには、現場での相談できる環境が大きく左右します。忙しい時期にいろいろ教えたいこと、伝えたいことは山ほどあると思いますが、まずはスタッフ間のコミュニケーションを取れる環境を作ることから始めることをお勧めします。


価値観は違えど、自己実現や社会貢献に関しては、獣医師として、愛玩動物看護師として成長したいという思いは同じです。
そのような視点から、私自身が行う新人研修では、キャリアについての考え方、有資格者として必要な法令関係、会社員のメリットやコンプライアンスなどをお伝えし、自身が感え、意欲的に働くことに必要な情報をお伝えしています。


様々な形の新人研修があると思いますが、新人研修や愛玩動物看護師育成も動物病院の理念に基づき、またそこに集まるスタッフの個性を理解することで、新人研修の組み立て方・育成方法も変わると思います。

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