愛玩動物看護師国家試験対策、どうすればいいのという悩みや不安　No.2

　先日、名古屋市獣医師会主催の愛玩動物看護師法についてのセミナーで、農林水産省の担当の方のお話をお伺いする機会がありました。愛玩動物看護師の職域に関しては、昨年度情報が出た時より、整理されてきたなと感じています。ただし、手術や調剤に関しては、獣医師法17条における獣医師の診療行為をどう考えるかというものでした。この獣医師の診療行為に関しては、明確に記載されておらず、それゆに、多くの混乱が起こっていると考えられます。現在は、超党派の「愛がん動物を対象とした動物看護師の国家資格化を目指す議員連盟（平成31年）2月20日」が設立され、獣医師の指示の下での、愛がん動物看護師による診療補助業務が法的に可能になるように検討が進められているとのこと。
　この診療補助業務に関しての明記は、もう少し先になりそうです。

 

　予備試験の開催に関しても、2022年11月頃に第１回目の予定とされていますが、実際どうなの〜っていう声をよく耳にします。

　現任者だけど、認定資格の有無とか修学歴とか。この辺りの情報を見ていると、随時更新されていそうなので、焦らずに最終的にはもう少し情報を待った方がいいのかなと思います。先日も、修学歴がなく、認定資格を持っていない方が、認定機構に受講資格を確認するために電話連絡されましたが、5年以上の実務経験のことを、1800時間以上の労働時間が必要といわれ、私は聞いたことのない情報でした。

　他にも違う件で問い合わせした方がおられましたが、なんとなく、欲しかった回答は得られずのようで、現段階では、告知されている以上の内容を問い合わせても、分からないというのが現状のようです。
 

農林水産省ウェブサイトより抜粋

　国家試験対策の予備試験を受けられている方の話も、よく聞くようになりました。が、皆さん声を合わせて言われるのは、「点数が低かった」「３割も取れなかった」「もう、無理かも」など、とても不安げなことばかり。

　確かにテストで悪い点数取れば落ち込みますよね。しかも、日々業務をしながら、勉強するってとっても大変なことだと思うんです。そんな中でも、自分の時間を使って、国家試験に取り組もうとしたことを、まずは褒めてあげて欲しいなって思います。中には、子育てしながら勉強されてる方もいると思いますし、なかなか自分の時間が取れない中、勉強するって大変なことだと思うんですよね。

　もちろん、国家試験という大きなプレッシャーを自分にかけて意欲的に取り組むのも一つの方法です。いち獣医師としては、愛玩動物看護師の国家資格を持たれた皆さんと一緒に働きたいと思いますし、それが動物の医療に繋がっていくことを嬉しく思います。でも、だからこそ、無理をしすぎて心が折れないように気をつけてほしいと思います。

　現在働かれている方は、当然初回のテストで受かりたいと思われていると思います。でも、頑張りすぎて疲れちゃった時には、まずは予備テストを合格して、自分の時間ができた時に国家試験に取り組むなど、いろんな方法を考えてもらえたらいいのではないかと思うのです。いろんな選択肢があることに、気付いて、自分で選択してもらえたらいいのではないかなと思います。

　悩んでいる人は一人ではないので、一人で抱え込まないようにしてくだいね。