宮崎大学付属動物病院でのコンプライアンス研修レポート
2025/06/01
こんにちは、獣医師でキャリアコンサルタントのSMILEの岡野です。
今回、宮崎大学付属動物病院の皆さまからお声がけいただき、3時間のコンプライアンス研修を担当させていただきました。
研修の様子や、参加された皆さんの反応なども交えながら、レポートをお届けします。
動物病院の現場に求められる「人材育成」とは
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獣医療の現場は、日々、動物とそのご家族と向き合い、専門知識や技術はもちろんのこと、チーム医療としての連携力やコミュニケーション力が不可欠な場です。
医療の質を高め、スタッフ一人ひとりが安心して力を発揮できる職場づくりのためには、人材育成がとても重要なテーマになります。それは、大学病院でも同じこと。
今回、宮崎大学付属動物病院の先生方・愛玩動物看護師さん・スタッフの皆さんが、非常に意欲的に取り組まれている姿がとても印象的でした。
今回の研修は3時間のプログラム。内容は、以下の3つを柱として構成しました。
- これから求められるキャリアについて
- ハラスメント防止
- レジリエンス ーライフスタイルセルフコントロールー
職場の規律を守る「コンプライアンス」は、法令順守という枠にとどまらず、働く一人ひとりの安心感や信頼関係づくりとも深く関わっています。それをいかに自分ごととして考えていただけるかが、研修のテーマでもあるかなと思っています。
ハラスメント防止 -理解と実践
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ハラスメントには「パワハラ」「セクハラ」「マタハラ(育児・介護ハラスメント)」など、さまざまな種類があります。医療現場では、上下関係や職種の違いなどが影響しやすく、意図せずに起きてしまうケースもあります。
そこで、ケーススタディやグループワークを取り入れながら、どういった言動がハラスメントに該当するのか未然防止のために何ができるか万が一起きたときの適切な対応といった実践的な内容を共有しました。
受講された皆さんが積極的に意見交換され、「自分の振る舞いを改めて見直すきっかけになった」「チーム内でも普段から気を配っていきたい」といった前向きな言葉が、研修中のディスカッションの中でも自然と聞かれました。
レジリエンス 自分を大切にする
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もうひとつの柱は「レジリエンス」です。
医療現場は感情労働とも言われるほど、心身への負担が大きい現場です。
患者である動物たちや飼い主さんの気持ちに寄り添いながら、緊張感ある業務を日々行っている皆さんこそ、自分自身の心と体をケアすることがとても大切です。
今回は、次の3つの視点からライフスタイルを整えるセルフコントロールについて学んでいただきました。
- 食事
- 睡眠
- 運動
どれも基本的なことではありますが、忙しい現場ほど後回しになりがちな項目でもあります。
また、医療従事者だからこそ「自分よりも患者さん優先」になりがちですが、自分を大切にすることが、結果的により良い医療提供にもつながるという考え方をお伝えしました。
ワーク中には、「帰ってからまずは睡眠環境を整えてみたい」「少しでも運動する時間を意識的にとってみようと思う」という声もあがり、皆さんの意識の高さがとても感じられました。
まとめ
Conclusion
人を育てる「場」づくりの大切さ
今回改めて感じたのは、「研修の場」自体が、人材育成の大切な一歩になるということです。
ふだん忙しい現場を少し離れて、自分の心と体のケア、チームとしての関わり方、働く上で大切にしたい価値観について立ち止まって考える時間が、現場全体の風通しや安心感づくりに大きくつながると実感しています。
宮崎大学付属動物病院の皆さま、このような貴重な機会をいただきありがとうございました。
今後も皆さまの現場での取り組みを応援しています。
また、全国の動物病院様でもこのようなコンプライアンスやレジリエンス研修を通じた人材育成支援を行っております。
ご関心のある方はぜひお気軽にご相談ください。


