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動物病院で実践するワークライフバランスの工夫

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働きやすい組織づくりⅠ-動物病院スタッフのキャリアを守る!ワークライフバランスの考え方

2025/09/03

こんにちは。SMILEの岡野です。

この「働きやすい組織づくりのヒント」シリーズでは、動物病院で働く皆さんが安心して、長く力を発揮できる職場環境を整えるための視点をお届けしていきます。

第1回のテーマは「キャリアとワークライフバランス」。
動物業界では愛玩動物看護師の国家資格化の流れは大きな変化ですが、その中で定年まで働き続けたいと思っている従業員は増えています。
これは単に資格化という背景だけでなく、少子化や経済の低迷など様々な要因が影響しています。
個人の視点にと立つと、「働き続けられる」という視点は当たり前のものとなり、受け皿となる動物病院でも働き続けられる体制をとることが求められています。
そこで今回のテーマは、「ワークライフバランス」。
この言葉を聞くと、少し言葉だけが一人歩きしてしまっているように感じることもあるため、今回は本当の意味を理解していただけたらと思います。
個人にとっても、組織にとっても、ワークラフバランスを理解することがとても大切です。

ワークライフバランスとは

Work-life Balance

ワークライフバランスという言葉を聞くと、「残業を減らすこと」や「趣味の時間を持つこと」をイメージされるかもしれません。もちろんそれも大切ですが、実はもっと広い意味を持っています。

ワークライフバランスとは、「仕事の充実」と「生活(ライフ)の充実」を両立させ、好循環を生み出すことです。単に時間の区切りではありません。どちらかに偏るのではなく、どちらも充実させること。そうすることでしか、好循環は生まれません。

ライフをみてみると、家庭、子育て、介護、地域活動、趣味や学び、健康づくりなど…。さまざまありますが、これらのライフの充実は、仕事のやる気や成果を高め、最終的には「人生の納得感や満足感」につながっていきます。

動物病院では「患者様や飼い主様を最優先に」という意識が強く、自分のことを後回しにしがちです。しかし、自分の健康や家族との時間を守ることも視野に入れることで、長く仕事を続けるエネルギーになります。

中長期的な視点が必要

medium-to long-term perspective

人生やキャリアには必ず節目があります。

  • 30代:子育てが始まる時期
  • 40代~50代:親の介護や自身の健康問題に直面する時期
  • 職場:昇進や役割の変化、再雇用や定年といったライフステージの変化
     

こうした出来事は避けられません。そのときに慌てるのではなく、中長期的に「これから自分にどんな役割が期待されるか」を考えて準備することが、安定したキャリア継続のカギとなります。子育てや介護など、自分の時間が取られることを前提に考えながら、10年後、20年ごと少し先の未来に自分がどのように働きたいか、どのような生活を送りたいのか考えることで、今取り組むことを明確にしていきます。その中で、ワークライフバランスの実現に欠かせないのは、自分にとって大切なことを整理し、優先順位をつけることです。この習慣をつけていくことが大切です。

動物病院での具体的な場面

examples of animal hospital

例えば動物病院の現場では、こんな状況が起こり得ます。

  • 若手獣医師

スキルを磨きたい時期ですが、結婚や子育てなどライフイベントとの両立が課題になることも。将来を見越して「どう働きたいか」を考えることが、長く臨床を続ける土台になります。

  • 中堅の愛玩動物看護師

40代以降は親の介護と仕事の両立に直面するケースが増えます。診療補助や入院動物の管理など体力を要する仕事を続けながら介護を担うのは大変。今から業務分担や制度利用を視野に入れることが重要です。

  • 院長・経営者

スタッフのワークライフバランスを支援する仕組みを整えることは、離職防止や定着率の向上に直結します。国の助成金を活用した制度設計や、チーム全体での業務シェアの工夫は、経営の安定にもつながります。

組織へのメッセージ

Support for employees

組織にとっても、ワークライフバランスは“人材を守る投資”です。

  • 柔軟な勤務制度を整えることで、経験豊富なスタッフが離職せずに働き続けられる
  • スタッフが安心して家庭や介護と両立できれば、チームの信頼関係が強まる
  • 組織として「働きやすい職場」と認知されれば、新しい人材の採用にもプラス

つまり、個人のワークライフバランスの実現は、そのまま組織の安定と成長につながるのです。

Point

ワンポイントアドバイス

スタッフのワークライフバランスは、組織の成長を左右します。

  • シフト調整の仕組みを工夫する
  • 短時間勤務や休暇制度を周知する
  • 国や自治体の助成金を積極的に調べて活用する▶︎厚生労働省の両立支援等助成金など
     

小さな工夫でも「ここは働きやすい職場だ」と感じてもらうことが、定着率や採用力を大きく高めます。

まとめ

Summary

ワークライフバランスは、個人の幸せだけでなく、組織全体の未来を支えるテーマです。

  • 個人にとっては、将来を見据えたキャリア戦略
  • 組織にとっては、長く働き続けられる仕組みづくり
     

この両方を意識することで、動物病院という職場はさらに働きやすくなります。

次回は、この視点をさらに具体的に掘り下げ、多くの方が直面する「親の介護と仕事の両立」についてご一緒に考えていきたいと思います。

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