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レジリエンスとプロティアンキャリア

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レジリエンスとプロティアン・キャリア

レジリエンスとプロティアン

2024/09/16

動物物病院でキャリ支援をする中で、経営者の方からは従業員の幸せややりがいに関して、どう取り組めばいいのかわからない、また従業員の方からもより良く生きたい、仕事へのモチベーションややりがいの維持などへの取り組み方法がわからないというご相談を受けることがよくあります。そんなか中で、皆さんにしていただきたい考え方がレジリエンスとプロティアンキャリアです。

レジリエンスとプロティアンキャリアは、変化の多い現代社会において個人が柔軟に対応し、成長し続けるために必要な特性やアプローチです。両者は概念的に異なる領域に属しますが、共通点も多く見られます。ここでは、レジリエンスとプロティアンキャリアの共通点について整理してみます。

レジリエンスとプロティアン・キャリアの共通点

Resilience & Protean Career

  1. 自己主導性(セルフ・ディレクション)

レジリエンス: レジリエンスは困難な状況やストレスに対して、主体的に適応し、立ち直る力を意味します。この力を持つ人は、逆境の中でも自分自身で問題解決を図り、状況を改善するために自ら行動します。

プロティアンキャリア: プロティアンキャリアは、キャリアを個人が自己主導で柔軟に管理し、変化に適応することを強調する考え方です。外部の環境や組織に依存せず、自分の価値観や目標に基づいてキャリアを積み上げていくアプローチです。

共通点: どちらも、個人が自らの意志で行動を起こし、状況に対応していく自己主導性が重要です。外部からの圧力に左右されるのではなく、自分自身で状況をコントロールしようとする姿勢が求められます。

 

2.     変化への柔軟性

レジリエンス: 変化や逆境に柔軟に適応できる能力は、レジリエンスの重要な要素です。変化が激しい環境や予期しない出来事に対して、レジリエントな人は前向きに対応し、失敗や困難から学ぶ姿勢を持っています。

プロティアンキャリア: プロティアンキャリアでは、個人がキャリアの方向性を柔軟に変えながら、自分のスキルや知識を常にアップデートしていくことが求められます。市場の変化や個人的な状況に応じて、キャリアの方向を変える柔軟性を持つことが重要です。

共通点: どちらも、変化に対する柔軟性が中心的なテーマです。予期しない状況や変化に対して、素早く適応する力を持つことが、成功のカギとなります。

 

3.    内的価値観の重視

レジリエンス: レジリエンスを持つ人は、外部の状況に左右されず、自分自身の価値観や信念に基づいて前進します。困難に直面した際でも、自分が大切にしているものに基づいて行動し、持続的に努力することができます。

プロティアンキャリア: プロティアンキャリアは、個人が自分の価値観やライフゴールに従ってキャリアを構築することを強調しています。仕事の成果や地位よりも、自己実現や満足感を大切にする傾向があります。

共通点: 両者ともに、内的な価値観や信念が行動の基盤となります。外部からの評価や状況に依存するのではなく、自分が本当に大切にするものを軸にして行動することが共通しています。

 

4.     成長志向

レジリエンス: 困難な状況から学び、自己成長を遂げる力がレジリエンスの核心にあります。逆境を単なる障害と捉えるのではなく、それを通じて自分を成長させる機会と見る視点が重要です。

プロティアンキャリア: プロティアンキャリアでは、キャリアの成功を従来の地位や報酬だけで測らず、自己成長や学びを重視します。新しいスキルを習得し、自己の能力を高めることがキャリア発展の重要な部分です。

共通点: 成長志向の姿勢が共通しています。困難や変化を乗り越えることで自己を成長させ、キャリアや人生において新たな可能性を広げようとする姿勢が、両者に見られます。

 

5.    自己効力感

レジリエンス: レジリエントな人は、自分が問題に対処できるという自己効力感を持っています。自分自身を信じ、挑戦に立ち向かう力があると感じているため、困難に直面しても折れずに対応することができます。

プロティアンキャリア: プロティアンキャリアにおいても、自己効力感が重要です。キャリアの選択や方向性を自らの力でコントロールし、成功するという自信が、キャリアの柔軟な発展を支えます。

共通点: 両方の概念では、自己効力感(自分が成功できるという信念)が不可欠です。自己効力感が強い人ほど、変化や困難に対しても前向きに対応でき、積極的に行動できるという点が共通しています。

 

レジリエンスとプロティアンキャリアは、どちらも個人が自分の人生やキャリアに対して主体的かつ柔軟に対応する力を強調しています。特に、自己主導性、変化への柔軟性、内的価値観の重視、成長志向、自己効力感という共通点が顕著です。これらの特性を持つことで、現代の急速な変化や逆境にも前向きに対処し、自己の成長を続けることができるとされています。

個人の成長や自律を促すと離職につながると懸念される経営者の方もおられるのではないかと思いますが、これらを高めることで個々のワーク・エンゲージメントの向上につながると言われています(宮澤、市川、島津 2020 、第93回日本産業衛生学会 レジリエンスとワークエンゲージメントの関連)。

自分軸とアイデンティのセミナ開催

Resilience & Protean Career

レジリエンスとプロティアンの共通点から、2024年9月にはセミナーを開催しました。
テーマは、自分軸とアイデンティ。
自分のことを考える機会は意外と少ないものです。セミナーでは、事前にレジリエンスアセスメントを行い、参加者同士が対話を通じて自分を大切にしているものや価値観を深掘りしていきます。
最後には、レジリエンスでいうところの”人とのつながり”、プロティアン・キャリアでいうところの”社会関係資本”として懇親会も実施しました。

滋賀県の田舎まで参加者の方にお越しいただきましたが、非日常を味わいつつ、毎日の活力につながればと思います。

滋賀

当日も快晴でした!

セミナー

自分軸&アイデンティティ

懇親会

BBQでワイワイ❤︎

癒し

琵琶湖散歩

まとめ

Conclusion

経営者の方、従業の方、皆さんそれぞれに悩みは異なるかもしれませんが、一人一人がより良く生きたいと思っていると思います。
動物病院は、急患対応や感情的に負担がかかる状況、長時間勤務など、精神的・肉体的なストレスが多い職場です。だからこそ、ここが自分自身を整えることが必要だと感じています。

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