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レジリエンスとは、困難や逆境に直面した時に立ち直り、成長する力のことです。

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これからのキャリアに求められるスキルーレジリエンス

これからのキャリアに求められるスキルーレジリエンス

2024/07/15

みなさんは、『レジリエエンス』という言葉を聞いたことがありますか?
レジリエンスとは、困難や逆境に直面した時に立ち直り、成長する力のことをいいますが、私もこの言葉を知ったのは昨年です。動物病院でのキャリア支援をする中、メンタルヘルスの問題や人間関係に悩む相談を受けるうちに、何か予防的な取り組みができないかと考えていた時に出会ったのが『レジリエンス』だったのです。
現代社会において、仕事におけるストレスやプレッシャーは増大しています。長時間の労働、厳しいノルマ、人間関係の悩みなど、様々な困難に直面する中で、レジリエンスと呼ばれる「困難を乗り越え、成長する力」がますます重要になっています。特にこのような力は、動物医療において動物の命と向き合う人にとっては重要なスキルの一つであるといえます。『レジリエンス』は、元々はロンドン交通局の産業保健スタッフが、地下鉄の運転士のストレスによる傷病休職と、それによりシフトの穴埋めを解決するために必要に迫られて作られたものです。そのため働く現場での効果が証明されているツールになります。

そこで今回は、レジリエンスについてお話ししたいと思います。

レジリエンスとは

About Resilie

『レジリエンス:resilience』とは、『挫折や苦境から回復する力』のことをいいます。しなやかな強さ、精神的回復力、復元力とも訳されます。職場においては、時として起こる想定外の出来事に対して冷静に対処することや、新しい環境や変化、多様な状況に対してしなやかに対応できる力のことをいいます。レジリエンス力の高い人は、仕事上で困難なことや、今まで経験したことがないようなことを任された時にもうまく乗り超えられるといわれています。『レジリエンス』とは、未経験の出来事や状況に出会った時に生じる心身の影響に立ち向かう力なのです。

では、その『レジリエンス力』が高いということは実際にどのようなことなのでしょうか。

  • 家族や家族以外の人たちとのお互いを支えあう信頼関係がある
  • 現実的な計画をたて実行できる
  • ポジティブな自己像と自己の長所や能力への自信がある
  • コミュニケーション能力、問題解決能力がある
  • 強い感情や衝動への対処能力がある

 

これらの要素が高い人が『レジリエンス力』が高いということになります。そして注目すべき点はこれらの要素は後天的に獲得可能ということです。元々の能力や性格ということではなく、私たちは『レジリエンス力』を鍛えることができるのです。この『レジリエンス力』を鍛えるために6つの要素があります。

 

  1. 自分軸:自分の価値観。何が大事かは人によって異なるが、大事なのは自分が大事なことがどこにあるか理解していること。
  2. しなやかな思考:自分軸だけだと独りよがりに成りがち。だから、自分以外の人の意見も聞くことがしなやかな思考につながり、情報も集まる。
  3. 対応力:情報力があることで、対応力が身につく。判断しやすくなる。
  4. 人とのつながり:対応するとき、行動していくときに人とのつながりが力になる。
  5. セルフコントロール:人とのつながりは、時として厄介なこともある。自分の気持ちを平常心に整える力。
  6. ライフスタイル:寝る、食べる、運動はとても大事。どんなに自分軸があり、しなやかな思考があり、対応力があっても、暴飲暴食はダメ。

レジリエンスの鍛え方

継続は力なり

レジリエンスは、生まれつき備わっている能力ではありません。訓練や努力によって、誰でも高めることができます。レジリエンスを高めることは、簡単ではありません。しかし、継続することで、必ず効果が現れます。

 

いきなり全ての取り組むのは難しいかもしれませんが、一つでもできることから始めてみましょう。下記の10項目は、簡単なようですが研究結果において成果が認められたものになります。

働き方がかわっても自分にとって大切な活動・趣味を持つ
自分軸
同僚や家族の大切にしていることを知る
自分軸
開かれた質問をし、情報量をふやす(5H1H)
しなやかな思考
少し先の未来のポジティブなことを考えて希望を持つ
しなやかな思考
問題に気付き、コントロール可能なことから問題解決を試みる
対応力
いざという時に助けてもらえる・あげられる人を持つ
人との関わり
日光を浴びながら、心の落ち着ける時間を持つ
セルフコントロール
1日3つ、当たり前のことに感謝する
セルフコントロール
就寝前、ネガティブなニュースを見る時間を制限する
ライフスタイル
10
究極のセルフケア(睡眠・食事・運動)を大切にする
ライフスタイル

まとめ

Conclusion

仕事だけじゃなく、人生においては、誰もが様々な問題やストレスに直面します。そのような時に、レジリエンスが高い人は、くじけずに立ち上がり、問題を解決し、さらにはそこから成長することができると言われています。

今回、ご紹介した『レジリエンス』は日々取り組むことが大切です。特にライフスタイルは、自分自身で取り組むことができるものです。「少し疲れたかな?」と感じた時は、ライフスタイルの要素であるバランスの取れた食事、睡眠、運動ができているか振り返りをしてみましょう。Well-beingの取り組みは、一人ひとりから始まります。

レジリエンスは、仕事だけでなく、人生全体において重要な力となります。ぜひ、この機会にレジリエンスを高め、より充実した人生を送ってください。


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