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動物病院で働く人は、睡眠不足?-仕事をする上で大切な睡眠について考える-

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動物病院で働く人は、睡眠不足?-仕事をする上で大切な睡眠について考える-

動物病院で働く人は、睡眠不足?-仕事をする上で大切な睡眠について考える-

2022/09/04

動物病院においてのキャリア相談では、「モチベーションが上がらない」「この先続けていけるか不安」「対人関係の悩み」は少なくありません。個人個人理由は異なりますが、生活の状況などをお伺いする事がよくあります。そうすると、意外と「睡眠の時間が少ない」という事実がよくあります。

勿論、「睡眠不足が全ての原因」というわけではありませんが、睡眠不足からやる気が出なかったり、他の人のことを考える余裕が少なくなるということはあるのではないかなと感じることがあります。

 

人間にとって「睡眠」とは必要な事です。そこで、今回は「睡眠」について考えていただきたいと思います。

睡眠とは

Sleep

毎日当たり前のように、人は寝ます。この「寝る」ということが、体にとって必要なため人は寝るのです。では、一体毎日何時間寝れば良いのでしょうか?

実はその絶対的な基準はありません。睡眠は体質や性、年齢など個人的な要因に影響されるためです。「睡眠時間は人それぞれ、日中の眠気で困らなければ十分」と、睡眠時間にはこだわらなくて良いというのが専門家の見解です。以前は、理想的な睡眠時間は8時間と言われていましたが、科学的な根拠ではなかったようです。

睡眠をきちんととることができたかどうかは日中しっかり覚醒して過ごせるかが目安となります。

睡眠でまず大事になるのは睡眠時間をきちんと確保するということです。
日中眠くなることが多かったり、仕事や学校のない休日に朝遅くまで寝てしまっている場合は、日ごろ睡眠時間が足りないというサインになります。睡眠時間を確保することは、健康にとってとても重要なことです。睡眠不足だと風邪をひきやすくなったり、高血圧や糖尿病の要因にもなりうることが報告されています。

自分自身がちゃんとした睡眠が取れているのかどうか、一度、ご自身の睡眠についてもチェックしてみると良いですね。

睡眠不足は人を利己的にする!?

The effects of sleep loss

睡眠不足が引き起こす健康以外の問題についても考えてみましょう。

カリフォルニア大学バークレー校の科学者による新しい研究は、睡眠不足が私たちの基本的な社会的良心を損なうことも示しており、他の人を助けたいという欲求と意欲を低下させるというのです。

新しい研究の一部では、科学者たちは、夏時間(一日の1時間を失う)では慈善寄付が10%減少したことを示しました。これは、時計を変更しない州や、州が秋に標準時に戻ったときには見られない減少です。カリフォルニア大学バークレー校の研究科学者エティ・ベン・サイモンとカリフォルニア大学バークレー校の心理学教授であるマシュー・ウォーカーが率いるこの研究は、不十分な睡眠が個人の精神的および肉体的幸福に害を及ぼすだけでなく、個人間の絆、さらには国全体の利他的な感情を損なうことを示す証拠を示しているとも言えます。

 

「過去20年間で、私たちは睡眠の健康と精神的健康の間に非常に密接なつながりを発見しました。しかし、この新しい研究は、睡眠不足が個人の健康を損なうだけでなく、個人間の社会的相互作用を低下させ、さらに人間社会自体のファブリックを低下させることを示しています。私たちが社会種としてどのように機能し、社会種であるかは、私たちがどれだけの睡眠をとっているかに大きく依存している」とウォーカーは言っています。

 

また、研究者たちは睡眠を十分にとった人と寝不足の人を対象に、脳の観察も実施しています。その結果、寝不足の人の脳は、他者のニーズや気持ちなどを認識する領域があまり機能していないという結果も報告しています。

まとめ

Conclude

睡眠不足が、健康被害をもたらすということは有名です。
ですが、先進国の多くでは、多くの人が睡眠不足を報告しています。

ご自身や、従業員はどうでしょうか?

睡眠不足は、健康を害するだけでなく人を利己的にするというのです。睡眠が1時間減るだけでも、親切心や人助けのモチベーションが低下すると、研究では伝えています。毎日忙しい動物病院では、お互いが理解しチームを組んで助け合うことが求められますが、うまくいかない原因の一つが睡眠不足だとしたらどうでしょうか?

 

他人を思いやれる人になるには、まずは自分がしっかり睡眠を取れているかどうか、考えることも必要ですね。

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