セルフキャリアドック制度は、旧キャリア形成促進助成金から2017年には人材開発支援助成金に統合され、そして2018年にセルフ・キャリアドック制度に対する助成金は廃止されました。
助成金も受給しやすい人気の施策だったので残念という声も多く上がり、セルフ・キャリアドック制度自体がなくなったと勘違いされている方もいると思いますが、セルフ・キャリアドック制度自体は残っています。
最近では、キャリアコンサルタントの普及や需要増加、また厚生労働省が企業におけるセルフ・キャリアドックの導入に関して無料で支援を行ったりと、セルフ・キャリアドック制度の導入に力を入れています。
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セルフ・キャリアドック制度とは?
セルフ・キャリアドック制度とは、従業員のキャリア形成を促進、支援することを目的とした仕組みのことです。
従業員に対し、キャリアコンサルタント等によるキャリアコンサルティングを行い、自分の職業やキャリアを確認・見直しを行う制度のことです。
働き方改革により、仕事に対しての新たな向き合い方や選択肢が増え、成果主義が重視される中、自身のこれまでの経歴で見についえた知識やスキルの確認を行うことや、身につけるべき知識やスキルの確認を行うことは、これからのキャリア形成においても必要不可欠なものです。
セルフ・キャリアドック制度導入のメリット
従業員のワーク・ライフ・バランスや能力育成などの効果を得ることができます。
②職場復帰率の向上:育児・介護休業者の家族の課題や問題を解決
③能力開発:新たな能力の開発と今後の方向性の再構築
④目標設定:これまでのキャリアの見直しによる目標の再設定
セルフ・キャリアドックの進め方
キャリア研修
はじめに、セルフ・キャリアドックとは何か、何のために行うのかを説明し、意識付けを行います。
この際には、集合形式の研修で自分のキャリアを棚卸し、キャリア目標やアクションプランを作ることを行います。
キャリアコンサルティング
次に、1対1によるキャリアコンサルタントによる面談を行います。
基本的には、経歴や仕事の役割や責任などの確認を行い、それらを基にジョブカードの作成や行動計画の実施、目標の再設定を行います。
フォローアップ
問題や課題を抽出し、その解決を行います。
その為には、職場全体で支援し、課題の解決をしていくアンケートなどで継続的な振り返りをしていく必要があります。
人材育成の助成金・補助金
現在、セルフ・キャリアドック制度に対する助成金は廃止になりましたが、人材育成・能力開発のための助成金はあります。
研修などを利用して、助成金を受けることは可能です。
まとめ
キャリアコンサルティングの活動が注目を浴び、自身のキャリアについて見つめなおす機会が増えてきています。
今後の社会を生き残り、自信のキャリアを確立するためにも、セフル・キャリアドックの制度の導入を検討してみてはどうでしょうか?